フェイクレザー(合成皮革)の経時劣化
フェイクレザー(合成皮革)製品は、お持ちですか??
フェイクレザー(合成皮革)は、天然の皮革に似せて作られており、ファッション性がとても高く、天然の皮革よりも安価なため、私たちの身の回りに多く使用されていますよね。
例えば、チャックの金具部分の飾り・スカートのウエスト部分・襟の飾り・バックなど。しかし、フェイクレザー(合成皮革)は、経時劣化する素材で、取り扱いには注意が必要な製品です。
経時劣化はどうして起こるのでしょうか?
フェイクレザー(合成皮革)の構造
編物や織物をベースとした基布にポリウレタン樹脂を塗布して、皮革に似せて作られています。ここに使われているポリウレタン樹脂が接着の役割を持っていますが、大気中の水分・大気ガス・紫外線・熱などの影響で、時間と共に分解され経時劣化の原因となります。
フェイクレザー(合成皮革)経時劣化の特徴と寿命
■ 経時劣化してきた時の特徴
硬化する
ベタついてくる
表面がポロポロと剥がれてくる
■ 生地の寿命
着用年数ではなく、製造されてから2年〜3年と言われています。
ただし着用頻度、保管状態などにより劣化のスピードが速まったりしますの で注意してください。
購入する際に注意することは、フェイクレザー(合成皮革)として 製造されてから何年経過しているか、私たちにはわからないことです。天然皮革と比べて、安価で手に入るため、気軽に購入してしまいがちですが、経時劣化しやすいことも理解して購入してくださいね。
保管時に気をつけることは?
① 高温多湿を避ける
② 通気性のない保管袋は、避ける
③ 紫外線を避ける
④ 色の淡い物と一緒に保管しない(色移りを防ぐ)
ただし、経時劣化を遅らせることはできても、防ぐことはできません。
またクリーニングすることで、弱っていた生地が剥がれたり、固くなったりする恐れがあります。着用年数や劣化具合によっては、お預かりできない場合がありますので、ご了承くださいね。
私もクリーニング店に入社するまでは、名前も知識も全く知らないことでした。
しっかりと知識を持って、賢くお買い物もしたいですね。
春物ショッピングをぜひ楽しんでくださいね。